治療の流れ

済衆館病院で行う再生医療の流れ

診察・検査

外来診察

当院の再生医療は、

  • 標準的な治療法では改善することが出来ないほど重症の方
  • 現時点で標準的な治療の効果が十分ではない方

など、一定条件を満たす方が受けて頂ける先進治療です。

対象となるの疾患・症状 や 対象の患者さま でも詳しくご紹介しています。

患者さまそれぞれの身体的条件によって、担当の医師が治療の可否について判断させていただきます。

また、治療の可否を判断するためには各種検査が必要となります。予めご了承ください。

まずは外来診察にお越しの上ご相談ください。

2泊3日の入院治療

検査の結果、治療が可能となった場合は、基本的に2泊3日の入院により手術を実施します。

名古屋大学医学部附属病院 循環器内科外部リンク および 医療法人再生会そばじまクリニック 再生バンク室外部リンク の全面的なバックアップ体制で行っています。

担当医師は、医師紹介ページ でご確認頂けます。

2泊3日入院から退院まで

1日目入院 翌日の手術に備え、十分に休息なさってください。
2日目手術

全身麻酔

全身麻酔を行い、手術を始めます。

脂肪吸引

最初に脂肪吸引を行います。
皮膚を約3mm~5mm切開し、細い金属の管(カニューレ)を挿入して皮下脂肪を200~350mL吸引します。

脂肪吸引

脂肪幹細胞の回収

脂肪吸引で得られた皮下脂肪組織を、すぐに特殊な機械を用いて処理し、幹細胞を回収します。この時、得られた脂肪幹細胞のごく一部を使い、細胞数などを計測します。

また、複数回の治療を希望される場合には細胞の一部を凍結保存し、後日解凍して移植に使用します。

脂肪幹細胞の回収

脂肪幹細胞の移植

得られた幹細胞を注射器に充填、血流の乏しい部分を中心に40~60か所に分けて注射します。

※手術は全身麻酔で行いますので、痛みはありません。ご安心ください。

脂肪幹細胞の移植
3日目退院 脂肪幹細胞の移植処置後の状態を確認し退院となります。ただし、患者さまの状態 および 医師の判断によっては入院期間が延びることもございます。

退院後、特に生活上の制限はございません。内服は継続し、創部を清潔に保ちましょう。

治療の費用

再生医療の費用

再生医療による治療は、健康保険が適用されず自由診療となります。

幹細胞の 移植治療の費用

初回の費用 132万円(税込)
2回目以降のの費用 44万円(税込)
  • 上記金額は、
    『入院費用・手術費用・術後の初回内服薬の費用』です。
    『治療の前段階である外来診察費用や検査費用』『幹細胞の冷凍保存費用』は含まれていません。
  • 幹細胞の冷凍保存費用 は別途、実費が発生します。
  • 海外在住の外国籍の方の治療費用は異なりますので、当局にご確認ください。

幹細胞の冷凍保管費用

幹細胞の保存費用

この治療で採取した幹細胞は、通常一度の治療ですべて使い切りますが、ご希望があればその一部を-160°Cの超低温で凍結し、必用時に解凍して再度移植することが可能です。

保管に関しては、医療法人再生会そばじまクリニック 再生バンク室外部リンク で厳重に行っています。

幹細胞の 保管に関わる費用

細胞の輸送 及び 冷凍処理 22万円(税込)
冷凍処理後の保管料(最長5年間) 月額5,500円(税込)
  • 採取した脂肪の量や幹細胞の量によっては、凍結保存および2回目の移植ができない場合があります。
  • 将来万が一、有害な事態が発生した際には、患者さまの同意の下でその原因を調べるために残った幹細胞を使用させていただくことがあります。
  • 細胞は5年間の保管を行い、保管期間を過ぎた場合、または何らかの理由で幹細胞が使用できなくなった場合は、決められた手順に基づいて破棄を行いますので、患者さまの同意なく第三者に幹細胞が渡ることはありません。

再生医療のメリット・デメリット

細胞移植治療により新しくできた血管が、筋肉の血流を改善させ、運動時や安静時の痛みを軽減したり、足や手にできた皮膚の潰瘍が改善することが期待できます。

既に名古屋大学を始めとした複数の施設で行われた幹細胞の移植で、手足の痛みや潰瘍・壊死といった症状の改善も認められています。

また、この細胞移植治療は、ヨーロッパにおいて膠原病による皮膚潰瘍に対する移植治療に関する臨床試験が行われており、潰瘍を小さくする効果があると報告されています。

細胞移植治療による明らかな副作用は出現していませんが、副作用と考えられる症状や徴候を注意深く観察します。治療や術前・術後の検査では以下のような副作用を生じる可能性があります。

  1. 注射に伴う痛み及び発赤が生じることがあります。
  2. 脂肪吸引に伴う術後の皮膚の引きつれ、脂肪塞栓、血栓症、皮下出血、感染症、皮膚の知覚障害のリスクがあります。
  3. 動脈造影検査を施行した場合、動脈の破裂、感染、出血、塞栓、血栓症、造影剤や抗生剤等に対するアレルギー反応、腎機能悪化など、通常のカテーテル検査でも生じる可能性のある合併症と同じものが生じる可能性があります。
  4. 一般的に癌は新しい血管ができること(血管新生)により増えていきます。そのため細胞移植治療(血管新生治療)により、治療開始の時には診断できなかったごく小さな癌の発育を促す可能性があります。治療を始める前に癌がないかどうかの一連の検査を行ないます。またこれらの精密検査で見つけることの出来ない小さな癌もあり、細胞移植治療(血管新生治療)により発育する可能性があります。事前の検査で癌が発見あるいは疑われる場合は治療を受けられません。
  5. 細胞移植治療(血管新生治療)は糖尿病の合併症である糖尿病性網膜症を悪化させる可能性があります。特に、インスリン注射を受けている方で問題になると考えられますが、受けていない方でも網膜症が悪化する可能性があります。今回の治療の前に眼底検査を行ないますが、重度の糖尿病性網膜症が判明した場合はこの治療を受けられない場合があります。また、インスリン注射の有無や糖尿病のコントロール状況に関わらず、糖尿病性網膜症の所見が無くとも細胞移植治療(血管新生治療)により網膜症を起こす可能性があります。

これらの症状以外にも、発生する可能性が低い副作用やこれまでには見られなかった新たな症状が起こる可能性があります。また、予測されている症状でも、人によって症状の程度が異なります。

済衆館で行う再生医療に関するお問合せ

再生医療に関するお問合せは、病院代表電話へご連絡ください。

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病院代表電話0568210811

外来休診日水曜午後・土曜午後・日曜・祝日

担当者不在の場合がございます。予めご了承ください。